2023.08.02 リノベーション
マンションの間取り改善で押さえるべきポイントや注意点を解説!
あらかじめ建てられた住宅などを改修し、その性能をアップさせるリノベーション。
場合によっては骨組みを残して大規模に改装することもあり、中古物件を購入して費用を抑えつつ、理想の住まいを実現する手段としても注目されています。そんなリノベーションは集合住宅であるマンションでも実施することができますが、いくつかの注意が必要です。
本記事では特にマンションの間取りを改善するためのリノベーションについて、押さえておきたいポイントや注意点を解説します。
マンションの間取り改善で押さえるべきポイント
リノベーションしてマンションの間取りを改善しようとするとき、どのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか。
部屋や住まいに対する理想や要望には多くのものが挙げられます。ただ、それが漫然としたままではニーズを絞り切ることができず、結果としてリノベーションの効果を十分に発揮できなくなる可能性もあります。
希望するリノベーション内容をリストアップして優先順位をつけることも有効ですが、順を追って検討すべき重要事項を把握することでよりスムーズに計画を立てられるでしょう。
以下、マンションの間取り改善について計画段階で押さえておきたい点を見ていきましょう。
1.家全体のテーマを決める
リノベーションにおいては、まず家全体のテーマを決めることがおすすめです。
マンションの間取り改善を想定しているためここでは家全体=部屋全体と言い換えられますが、最初にテーマを明確にしておくことでリノベーションの方向性が定まります。
それというのも個別の細かい希望や好みを並べていっても、リノベーションという枠内でその全てを叶えることは難しくなることが予想されるためです。
一口にテーマといってもその範囲は広大なため、例えば和風のしつらえに統一するとか、ウッディな内装にまとめるなどといった外観上のスタイルを決めるのも一つの方法です。あるいは「落ち着く」「おしゃれ」「レトロモダン」などといったコンセプトを決め、そこから肉付けしていくという手もあります。
2.将来的な家族構成の変化を考える
リノベーションの計画で重要なことの一つに、将来的な家族構成の変化を想定しておくことが挙げられます。
例えば小さい子どもが一人いる家庭でリノベーションをすると仮定すると、第二子を設ける計画があるか、その子たちが成長した際に部屋をどうするか、などといったシミュレーションを踏まえての計画が必要となります。あるいはタイミングによっては子どもたちが巣立って夫婦二人暮らしになるといったことも考えられ、そうしたライフステージにおける住人の変動を考えておくと良いでしょう。
もちろん想定したとおりにはいかないとしても、ある程度の人生設計や予測を含めたリノベーションの計画が望まれます。
3.家事動線を確保する
リノベーションにおいては家事動線の確保も重要なポイントです。
家事動線とは文字どおり、家事をするにあたって人が移動していくルートのことで、この流れがスムーズになるような間取りの設計が求められます。
身近な例でいえば、キッチンとダイニングは近接しているかあるいは一体化したダイニングキッチンとなっているケースが多く見られます。調理スペースと食事スペースが離れていればいるほど往復のロスが生じるためで、配膳も後片付けもより煩雑となるでしょう。料理だけではなく風呂・洗面所・トイレなどあらゆる設備の配置に家事動線が関連し、室内の電源プラグの位置や数も影響します。
実際に生活する場面を想定し、家事動線を妨げない間取りへの配慮が必要です。
マンションの間取りを改善する際の注意点
また、リノベーションでマンションの間取りを改善する際には注意すべき点もあります。
大規模な改装が前提とはいえ何をしてもよいというわけではなく、一定のルールや制限から施工が不可能な部分が存在します。
以下にマンションでの代表的な例2点を見てみましょう。
1.リノベーションできる場所とできない場所がある
マンションのリノベーションで注意すべきこととして、手を加えられる範囲とそうでないところがある点が挙げられます。
マンションの部屋は大きく「専有部分」と「共用部分」とに分けられ、前者はおおむね玄関の内側からバルコニーの手前まで、後者は玄関ドアや窓、梁や壁といった構造体などを指します。
購入したマンションであってもその範囲全てを自由にできるわけではなく、リノベーションは専有部分にしか施工することができません。共用部分に影響する工事は禁止されており、その範囲におよぶ間取りの改善はできないことを念頭に入れておきましょう。
2.マンションの規約や構造によって理想の間取りにできない場合がある
リノベーションによるマンションの間取り改善については、規約や構造上の制限が生じるケースもあります。
例えば個別に設けられた管理規約では床材の使用制限に関する項目の例がありますが、これは階下の住人に対する防音上の配慮といったことが理由の一つです。また給排水のパイプや電気系統など、配管の設計上レイアウトが難しい間取りもあり得ます。
マンションではこれらのパイプスペースが規格的に集中して配置されているのが一般的で、例えば台所や風呂を本来の場所から大きく動かすといった施工は現実的ではありません。
従ってリノベーションの計画段階で、そもそも不可能な施工内容をよく把握しておくことが重要となります。
マンションのリノベーションの際に考慮すべき法律やルールを解説した記事も併せてご確認ください。
まとめ
マンションの間取り改善で押さえるべきポイントについて解説しました。
自由度の高いリノベーションですが万能ではなく、さまざまな制約のもとに施工されます。
そうした点を適切に理解しつつ、可能な範囲で理想の間取りに近付ける計画を立てましょう。
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