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2023.09.01 リノベーション

マンションリノベーションで使われる照明の種類や部屋別の照明計画についてお教えします!

もともとある建物を改装し、希望する間取りや機能を新たに設けて性能を向上させるリノベーション。
骨組みだけを残して従来とは別物になるほどの変更も可能とするため、中古物件の購入と合わせて費用を抑えつつ理想の住まいを手に入れる方法として注目されています。

そんなリノベーションですが、間取り・内装・設備の変更だけが住まいの機能を決める要素ではありません。

そこには「照明」という大切な要素も関わってきます。

本記事では特にマンションに対するリノベーションを取り上げ、使用される照明の種類や部屋別に適した照明の設置計画例などについて解説します。

マンションリノベーションで使われる照明の種類

マンションリノベーションではどのような照明が使われるのでしょうか。

一口に照明といっても実に多くのタイプがあり、大きくは「メイン照明」「補助照明」「間接照明」の3つに分けられます。メイン照明とは文字どおり部屋全体を照らす光として用いるもので、リビングなどの天井に備えられていることの多いシーリングライトや吊り下げ式のペンダントライトなどが挙げられます。また昔ながらの紐式のスイッチが付いた電灯や、シャンデリアなどもメイン照明の一種です。

補助照明はメイン照明の届きにくい箇所や部分的に明かりが欲しい場所などに設置するもので、書斎のスタンドライトや玄関周りのスポットライトなどが例として挙げられます。また、間接照明は直接光を当てて明かりとするものではなく、天井や壁に反射させることで柔らかな光を得るタイプのものです。

天井に反射させるものを「コーブ照明」、壁に反射させるものを「コーニス照明」といい、設置のためにはそれぞれに専用の内装を施す必要が生じます。照明は単なる明かりというだけではなく、用途や目的によって使い分けることでさまざまな効果をもたらします。

部屋の雰囲気や暮らしやすさを左右する設備でもあるため、どういった機能を求めるのかを明確にした上で照明を選びましょう。

【部屋別】マンションリノベーションの照明計画

マンションに限らずリノベーションで用いる照明は一律で同じものを設置するのではなく、部屋や場所ごとに最適なものを選ぶことが望ましいといえます。

以下、住まいにおけるそれぞれの場所に適した照明計画の例を見てみましょう。

キッチンの場合

キッチンは料理をすることがメインの空間であるため、手元や食材をしっかりと照らすタイプのものが良いでしょう。全体の明かりとなるメイン照明の他に、コンロ周りやシンク横の調理スペースなどに補助照明を設ける場合もあります。

料理に関わる作業だけではなく、洗い物や掃除の際に細部の汚れがよく見えるよう、ある程度はっきりした光量のものが必要です。また、料理しながらこまめに移動することも多いため、動線を妨げるほど低い位置に吊り下げる照明は適切ではありません。

ダイニングの場合

ダイニングは食事をとることがメインの部屋のため、料理がよく映えてなおかつ食卓を囲む人の顔がはっきりと見えるような照明が理想です。

光量が必要十分であることはもちろんですが、白色系のクールな照明よりも電球色系のあたたかみのある光源が適しているでしょう。吊り下げ式のペンダントライトなども雰囲気を演出しますが、複雑な形状よりも掃除をしやすくテーブルの上の料理に圧迫感を与えない高さに設置できるシンプルなものがおすすめです。

リビングの場合

リビングは家族がくつろぐ時間を過ごす場所であることが多く、部屋のうちでも最も広い部類に当たるのが一般的なため、全体を明るく照らす大型のシーリングライトなどがおすすめです。

また、そこで過ごす時間帯やタイミングによっては強い光源よりもやや抑えた明かりがほしい場合もあるため、段階的に光量と光の系統色を変更できるタイプの照明も適しています。あるいは埋め込み式のダウンライトで部分的にほのかな明かりを設けたり、間接照明で陰影を演出したりといった施工でも雰囲気あるリビングに仕上がるでしょう。

リビングでどのような過ごし方をしたいかは人それぞれであるため、このようにフレキシブルな選択ができるよういくつかのタイプを組み合わせて照明を設計するのも一案です。

寝室の場合

寝室には強い光源を設ける必然性は低いというのがセオリーです。

リラックスして眠りに就けるよう抑制した柔らかな光の間接照明や、枕元に補助照明としてのスタンドなどを設置するケースが多いでしょう。そのためリノベーションでは造り付けの照明以外に、補助照明を用いる際の電源プラグの位置にも配慮が必要です。
また夜中に目が覚めて起き上がった時、安全に移動できるよう足元にほのかなフットライトを設けるケースもあります。

このような光源は、ベッドや布団に入った時に直接顔に当たって入眠を邪魔してしまう位置を避けるのがポイントです。ただし非常時などのために、通常の光量の照明を合わせて設置しておくこともあります。

洗面所の場合

洗面所では洗顔や歯磨きだけではなく、メイクやシェービングなど身だしなみを整えるためにも使う場所です。従って、第一に十分な光量を確保できることが重要となります。洗面台に備え付けられたライトもありますが、洗面所全体を照らせる明かりの設置が望ましいでしょう。

洗面所自体はさほどの広さを必要としないのが一般的ですが、外に面した窓がある場合には利用の時間帯や季節によって明るさが変動するため、段階的に光量を調節できるタイプの照明もおすすめです。

まとめ

マンションのリノベーションを想定し、照明の種類や設置計画の例を解説しました。

光の加減は住まいの雰囲気を大きく左右する要素となるため、さまざまな時間帯やシーンを考慮して実用性と過ごしやすさを兼ね備えた照明を設置しましょう。

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