2023.04.21 リノベーション
スケルトンリノベーションの事例3選!スケルトンリノベーションとは?
住居や建物に大きく手を加え、新築同等以上の性能や快適性を新たに付与する改装を指す「リノベーション」。費用面や環境配慮面においても注目が高まっている手法ですが、そのうち特に大規模な「スケルトンリノベーション」というアプローチがあります。
本記事では、そんなスケルトンリノベーションの概要とメリット・デメリット、そして3つの事例について解説します。
スケルトンリノベーションとは?
骨を意味するスケルトンという語が表すように、建物の壁や床、天井などの構造材をすべて撤去して骨組みだけの状態から、住空間を再設計し改装する手法を「スケルトンリノベーション」あるいは「フルリノベーション」といいます。
例えばマンションであれば、間取りをすべてフラットにして枠組みの箱状空間だけになった状態をイメージすると分かりやすいでしょう。
スケルトンリノベーションのメリット
スケルトンリノベーションを実施することによって、さまざまなメリットが発生します。
代表的な3点を見てみましょう。
間取りを変更できる
スケルトンリノベーションでは先述のように、壁や床などの構造材を取り払って建物の骨組みの状態にするため、新たに間取りを変更することが可能です。例えば細かく分かれていた部屋を一つの大空間に改めたり、それとは逆にいくつもの小部屋を設けたりすることもできます。
こうしたことにより、子どもの成長や二世帯での居住等、ライフスタイルの変化に伴う住空間へのニーズにも柔軟な対応が可能となります。
配管・配線を一新できる
上記のように構造材を撤去するスケルトンリノベーションでは、配管や配線の位置関係を一新することも可能です。これにより、例えば風呂・トイレ・キッチンといった水回りの配置を変更したり、照明やコンセントの位置を任意に移動あるいは増設することも可能です。
このような例は、住空間を大胆に再設計できるスケルトンリノベーションのポテンシャルが発揮されるケースでしょう。逆に言えば、スケルトンリノベーションはこうした自由で大幅な改新のための手法と言えます。
耐震性能や耐火性能など家を補強できる
公共の建造物でも耐震性能向上が義務付けられており、耐火対策などを含めた防災への取り組みは一般の家屋でも重要な問題の一つです。建築年代によってはその条件に満たないものもあるため、さらなる耐震・耐火性能を付与するためにもスケルトンリノベーションの手法は有効です。
耐震には骨組みとなる躯体そのものに施工する必要があることや、耐火用には外壁のみならず断熱材や構造材から見直さねばならないため、スケルトンリノベーションによって根本的な補強が可能となります。
スケルトンリノベーションのデメリット
多くの利点があるスケルトンリノベーションですが、もちろんデメリットに感じられる部分もあります。ただしそれはメリットに対する代償的な要素も強いため、検討の要素として認識しておくことが適切です。
以下、スケルトンリノベーションの代表的なデメリット2点を見てみましょう。
部分リフォームと比べるとリノベーションはコストが高くなる
スケルトンリノベーションは文字どおり建物を骨組みの状態にする大規模な工事であるため、部分的なリフォームに比べるとコストが高くなります。
元々ある住居などのフレームは残して利用するので新築以下のコストに抑えられますが、費用感を正確に把握するためにもしっかりと見積りを出してもらうとよいでしょう。
工期が長く、リノベーション工事期間は引っ越す必要がある
スケルトンリノベーションでの工事規模の大きさに比例し、工期も長くなる傾向にあります。元々の住居に対して実施する場合はそのまま住み続けることは困難なケースも多く、その期間は仮住まいに引っ越す必要も生じるでしょう。
工期をよく確認し、期間限定で居住できる近隣の賃貸物件なども合わせてリサーチしておくことが大切です。
スケルトンリノベーションの事例3選!
スケルトンリノベーションによってどういった住空間の刷新ができるのか、以下にその事例3選をご紹介しましょう。
事例① 仕切り壁を撤去して開放的なリビングを実現したりの
すべて伝統的な和室であったマンションを、開放的なリビングのあるモダンでおしゃれな家に作り変えた例。居間と襖を隔てて接する小部屋や砂壁で仕切られた仏間を撤去し、天井と床も張り替えて広々とした一続きの洋風リビングに改装しました。
スケルトンリノベーションによって、大きな窓も新設し、自然光を採光できるように。開放的なくつろぎの空間を実現することができました。
事例② 二世帯住宅向けに間取りを一新!
二世帯での暮らしに対応するために戸建てにスケルトンリノベーションを施した例です。二階建て住宅の一階部分を老親、二階部分をその子世代が中心に住まうよう改装しました。
一階はアプローチやトイレなどをバリアフリーとし、介護にも適切な広々とした空間に再設計。
二階にはキッチンやトイレなどの水回りを新設し、それぞれに独立した状態でも生活ができるよう間取りを一新しています。
事例③ 収納を増やしてスッキリした部屋にリノベーション!
タンスや後付けの棚などによる持ち物の保管が困難となったマンションに、スケルトンリノベーションで造り付けの収納スペースを新設した例です。床下や壁面など効率的に物を収納できるようになり、広々と見える空間に。従来はデッドスペースであった部分も有効活用しているため、スッキリとした部屋に仕上がりました。
まとめ
リノベーションのうちでも最大規模の工事を行うスケルトンリノベーション。間取りの変更など、この手法でないと実施できないことも多く、ライフスタイルの変化にも大きく関わる選択肢といえるでしょう。コストは比較的高額になる傾向にありますが、住み慣れた場所を変えることなく、希望の住空間に変えることができるためメリットも大きい方法です。
FaitH.では、「子育てファミリーが新築後も同じ生活を維持でき、楽しい思い出をたくさんつくれてこそ、家を建てる価値がある」と考え、性能・デザイン・費用と三拍子そろった住まいづくりを提案しております。
定額制でできる安心のオーダーメイドリノベーション
FaitH.では、オーダーメイドのリノベーションを安心の定額制でお届けしています。
オーダーメイドならではの自由にデザイン性の高いリノベーションをご提供いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
Category